世界天文年2009マスコットキャラクター「ガリレオくんと仲間たち」が、井原鉄道記念列車『世界天文年2009号』に乗って「宙鉄 (そらてつ)」をご案内します!

最終近し!
「井原鉄道記念列車『世界天文年2009号』に乗って宇宙を旅するのじゃ」の巻

特別編02

井原鉄道記念列車『世界天文年2009号』運行中!

井原鉄道記念列車『世界天文年2009号』 世界天文年のマスコットキャラクター「ガリレオくん」ロゴのヘッドマークをつけた、井原鉄道記念列車『世界天文年2009号』が始発の総社駅5番ホームに堂々の入線

青空を行く『世界天文年2009号』 青空を行く『世界天文年2009号』

あやに局長


綾仁一哉 (美星天文台長・世界天文年2009日本委員会企画委員)
世界天文年2009日本企画委員会宇宙鉄道局 (略称:宙鉄「そらてつ」Sora Railway=SR西日本局長)

 世界天文年の七夕の日、岡山の小さな鉄道で、日本初の世界天文年記念列車が発車しました。ヘッドマークには世界天文年のマスコットキャラクター「ガリレオくん」のイラスト、側面には世界天文年2009のロゴマークが、ラッピングされた1両が、星と歴史に彩られた土地を半年間、運行することになったのです。

 車内には、世界天文年2009のポスターやパンフレットの他、美星天文台や、美星町内に観測所を構える近隣のアマチュア天文ファンなどが撮影した見事な天体写真が所狭しと飾られています。

 記念列車が走っているのは、10年前に開業した第三セクター井原鉄道の井原線。岡山県総社市から倉敷市、矢掛町、井原市を通り、広島県福山市神辺町までを結ぶ42kmの線路は、瀬戸内海沿岸を通るJR山陽線からみると、山を一つ越えた北側を並走しています。井原線沿線は旧山陽道に沿ったルート、つまり昔はこちらが大動脈だったわけで、昔の宿場町が連なっています。その一つ、矢掛町には、あの篤姫が薩摩から江戸への道中に宿泊した記録が残っていますし、他にも吉備真備ゆかりの地や、北条早雲出身地などの旧跡があります。

 また、沿線の井原市の美星町には美星天文台があります。さらに、国立天文台岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡ドームが南側の嶺の上にそびえ立つのが車窓から眺められるのですから、天文台エリア鉄道とも言えるでしょう。

 天文と井原線の浅からぬ縁を生かした企画を打ち出せないかと以前から考えていたところへ、天文学者で鉄道愛好家の半田さんから、鉄道先進地ヨーロッパでは、オーストリア国鉄に特急「世界天文年2009」号が運行中だが、国内でも世界天文年列車を走らせたいので、ぜひ井原線に!との話が舞い込んできました。この話には乗らねば、というわけで、実は天文と鉄道は縁が深いという「交通新聞」の記事(半田さん執筆)のコピーを携えて、井原鉄道に提案したところ、さすがは既に地域密着型の企画列車を数多く走らせてきた鉄道会社だけあって、すぐに賛同が得られ、井原鉄道、美星天文台などの協同企画として、めでたく7月7日から運行開始と相成りました。

 井原線の一部は、38年前まで地域の足を担っていた、井笠鉄道の軽便鉄道線の線路跡を継いでいます。岩手軽便鉄道が宮澤賢治の銀河鉄道のモデルになったように、井原線世界天文年記念列車が星空への旅のよきガイドとなってきました。この半年間に、展示内容も何度か更新しています。「三日月状の金星の写真や、きらめく星団の写真に、いつか心は星空の下」と感想をくださった利用者の方、「鉄道と天文との結びつきがより深まることを願っています」とおっしゃる井原鉄道の専務さん、多くのファンの夢を乗せて12月28日まで運行します。

 世界天文年2009も残すところ半月。記念列車の運行もあと7日です。世界天文年2009のさまざまな思い出をつめこんだ旅行かばんを携えて、みなさまの最終列車へのご乗車をお待ちしています。


 「世界天文年2009号」のよりくわしい情報や、12月28日の「世界天文年2009号」最終列車の運行予定については、井原鉄道にお問い合わせください。

美星天文台

美星町観光協会


宙鉄 (そらてつ) ご案内

井原鉄道を訪問 綾仁、半田の両局長が井原鉄道本社を訪問。運輸司令室を見学させていただいた。司令所勤務のお二人と共に。

「世界天文年2009号」車内 「世界天文年2009号」車内には、世界天文年情報や季節の星や天文の話題が満載。

ガリレオくんまんがの車内掲載「なぜか、ここで紹介した、ワシが『世界天文年2009号』に乗ったのじゃの巻のまんがが車内では掲載されておるのじゃ、わはは」 (by ガリレオくん)。

次なる伸延計画を練る両局長 貫通路窓ごしにガリレオくんとスリーショット。ヘッドマーク取り付け面は日によって変わっています。

世界天文年2009の公式ロゴ 側面には世界天文年2009の巨大ロゴ。これも12月28日には見納めです。6か月近くの間の掲出でした。

はんだ局長

半田利弘 (東京大学天文学教育研究センター・世界天文年2009日本委員会企画委員)
世界天文年2009日本企画委員会宇宙鉄道局 (略称:宙鉄「そらてつ」Sora Railway=SR東日本局長)

★出発進行!

 今宵は、井原鉄道世界天文年2009記念列車にご乗車ありがとうございます。当列車は、世界天文年2009日本企画委員会に設置された宇宙鉄道局 (略称:宙鉄「そらてつ」Sora Railway=SR東日本局長) の企画提案と井原鉄道さんのご協力によって運行しています。「宙鉄? なんですか、それ?」というみなさんに、当鉄道局のご案内をいたします。鉄道が熱狂的に好きな人もそれほどでもない人も、ぜひ宙鉄で楽しい星空の旅をご満喫ください。

(ご注意) なお、この「ご案内」には一部 (かなり?) 冗談が含まれていますので、どこがそれに当たるかを十分ご注意の上、ご利用下さい。

★宙鉄誕生!

 まずは、宙鉄の設立の経緯を『宙鉄時刻表』の案内ページから拾ってみましょう。

 「西暦2009年。この年は、ガリレオが望遠鏡による天体観測を初めて400年に当たるばかりでなく、人類が初めて他の天体 (月) との間を往復してから40年にも当たることに注目した、世界天文年2009日本企画委員会は地上から眺めるばかりでなく、宇宙そのものへの進出も検討することにした。しかし、ロケットによる宇宙飛行は宇宙工学や惑星物理学と呼ばれ、天文学とは別の学問分野となっており、新規参入は困難だとの見方が大勢を占めた。

 しかし、そこで引き下がるような彼らではなかった。ロケットに代わる宇宙進出の手段として着目したのが鉄道である。こうして、“鉄道による天文学の普及”という荒唐無稽な (もとい) 斬新な発想で活動することを目的に設立されたのが『世界天文年2009日本企画委員会宇宙鉄道局』 (略称:宙鉄・IYA2009-SR) である」。

 う〜ん、どこまでが本当かわかりませんね。ともあれ、天文好きには鉄道好きも多いというあてにならない噂に基づき、鉄道好き天文学者の綾仁さんと私とがそれぞれ、宙鉄西日本と東日本の局長に指名されてしまいました。では、次に、宙鉄と井原鉄道との関係を紹介しましょう。

★世界天文年2009号

「IYA-SRの最初の使命として、天文台と関係が深い鉄道への支援が計画された。その第1弾として選ばれたのが『井原鉄道』である。

 国鉄赤字の煽りを受け工事凍結されていた国鉄井原線を地元の手により地域の足として完成した第3セクター鉄道であるが、その沿線にある美星天文台も井原市を代表する施設として多くの天文ファンを集めている。全国にある天文台の多くは暗い夜空を求めて山奥の僻地にあることが多いが、美星天文台は最寄り駅からバスの便もあり、自家用車を利用しなくても訪れることができる。地元、井原市美星町が光害防止条例を制定し、人と星空の共存が図られているからである。自然を愛する天文ファンならば地球温暖化を助長する行動は避けるべきだと考えると「列車に乗って天文台へ行こう」という、この取り組みは注目すべきものである。このため、IYA-SRから1両の車両が提供されることとなった。それが『世界天文年2009号』である。

 ところが、SR担当者が慌て者で、井原鉄道の規格を調べずに手配をしたものだから大騒ぎに。井原鉄道の軌間はJRと同じ1067mm。これは3フィート6インチなのだが、3.6フィートと勘違い (1フィート=12インチなので、3.6フィートは1097mm) したため、そもそも線路に乗ることができない。さらに車両限界にも抵触することがわかり、7か所のトンネルが通過できないとか、軸重が重すぎて高梁川橋梁を渡れないなど問題点が続々と明らかに。結局、車両自体の手配も車体装飾も井原鉄道さんに全部お願いすることに。これではどこが支援だかわからない。ということもあり、せめて車内の掲示物の制作くらいはということで、このたびの『世界天文年2009号』の運転に至ったものである」。

 専門用語が続出でよくわからない? 鉄道マニアの筆者が、それを自慢したくて書いたみたいですね。でも重要なのは、この列車12月28日で運転終了してしまうことです。ほら、あとわずかしかないですよ。ぜひ乗りに来てください。ぜひ撮りに来てください。そんな急には出かけられないあなた。国際天文学連合では天文普及活動を来年も継続することを決めたそうです。来年こそ乗りに行くからとか、2010年は地元の鉄道会社でも走らせてくれとか、井原鉄道をはじめ各地の鉄道会社にその声を届けてください。宙鉄は日本では第2種鉄道事業免許しかないので、線路を所有している会社の許可がないと列車の運行ができないのです。来年も特別列車を運行したいぞぅ〜〜!




制作/世界天文年2009「ガリレオくんと仲間たち」制作ユニット+藤井龍二(まんが)

2009年12月21日 公開

 

index



利用規約お問い合わせ