世界天文年2009マスコットキャラクター「ガリレオくんと仲間たち」が、みなさんを星空と天文学の世界へご案内します!

第21回 「天馬にまたがってペルセウス気分で秋の星座物語をたのしむのじゃ」の巻

2009年11月1日号

第21回

観測ガイド ― 秋の星座

オリオン座流星群の流星 「パルディー天球図」(17世紀後半)に描かれたペガスス座、アンドロメダ座、くじら座など。(資料提供:千葉市立郷土博物館)

  いよいよ11月じゃ。世界天文年2009も残すところ、あと2か月。追い込みじゃ。だんだん冷え込みも強くなるので、ぜひ暖かくして星をたくさん見てほしいぞ。さて、この時期、夜半前であれば、頭上にはペガススの四辺形が見つけやすい。まんがにもあるように、ペガススは、空を飛ぶことができる天馬じゃ。わしの仲間のカリストは、流星群を見ると翼が生えて空を飛べるので、どうやらペガスス族の血をひいているようじゃな(笑)。カリストの翼を復活させた「オリオン座流星群」の出現(参照:ガリレオくんと仲間たち・第20回)の結果は国立天文台「見えるかな?オリオン座流星群」にくわしいぞ。
  さて、秋の星空には、このペガスス座を中心に古代エチオピア王家の神話に登場するキャラクターが総出演しておるのがわかったかな。ケフェウス座(古代エチオピア国王)、カシオペヤ座(王妃)、アンドロメダ座(王女)、くじら座(化けくじら)、ペルセウス座(勇者ペルセウス)、ペガスス座(天馬ペガスス)と、豪華なものじゃ。各季節で見られる有名な星座は、みな神話がもとになったものが多い。しかし、この秋の星座たちのようにひとつの物語でつながった例はほかにない。他の季節とくらべて、明るい星が少ない秋の星空じゃが、神話物語を知っていれば、星空全体がひとつの大きな星座をかたちづくっているようで、とても愉快じゃ。
 星座神話をもっとくわしく知りたい人は、世界天文年2009の星空ブックフェアオンライン「宙(そら)読み書房」の本棚をのぞいてみるとよいじゃろう。神話の本だけでなく、天文や宇宙に関するたくさんの本が紹介されておる。ちょうど読書週間中でもあるので、「宙読み書房」の書籍データを参考にして、書店や図書館に行ってみるのもよいじゃろう。
 さらに、アンドロメダ銀河(M31)を見つけるお話は、「おとなりさんは似た者どうし?」の巻(参照:ガリレオくんと仲間たち・第9回)で紹介したので復習してほしい。そうそう、「君もガリレオ」プロジェクトでは、11月に「アンドロメダ銀河(M31)観察キャンペーン」を展開中じゃ。こちらにも、ぜひ、参加してほしいぞ。

 参考: 国立天文台
       「見えるかな?オリオン座流星群」キャンペーン

 参考: 星空ブックフェアオンライン「宙読み書房」

 参考: 「君もガリレオ」プロジェクト



天文解説 ― 星座と神話

 今回は、星座と神話についてのお話です。現在世界共通で使われている88の星座の名前は、1928年の国際天文学連合の総会で定められました。そのとき採択された星座名の中には、古代メソポタミアからギリシア・ローマ時代にかけて、いくつもの神話をもとに伝えられた星座名に由来するものも多くあります。ここで紹介した、古代エチオピア王家の物語も、古くから伝わる神話の一部です。
  しかしながら、星にまつわる物語は中近東やヨーロッパだけの文化ではありません。世界のさまざまな地域で、それぞれの民族の神話や伝承にもとづいた、たくさんの神話・伝説があります。もちろん東洋にも古くから星の物語が存在します。たとえば「七夕」は、中国から伝えられた日本でもっとも有名な伝説です。日本各地にも、その土地に特有の星の伝承があり、さまざまな星座や星の物語が作られていました。それを集大成したのが、野尻抱影(1885〜1977)です。
  世界天文年2009の国内の主催企画のひとつ「アジアの星の神話・伝説」プロジェクトでは、アジアの各地に伝わる星の神話や伝承を収集し、書籍にして紹介する計画を進めています。現在、アジアの各地から、それぞれの民族固有の文化を背景としたユニークな神話・伝承が集まってきています。一例をあげれば、有名な北斗七星は、ギリシア神話では、その一部が熊の長いしっぽとして登場しますが、アイヌの神話では熊そのもの、タイの神話ではワニとして伝えられています。星座物語の研究は、星と人との関わりを、天文学だけでなく、多様な歴史と文化の広がりの中でとらえなおす、貴重なチャンスを与えてくれるのです。

 参考: 「アジアの星の神話・伝説」プロジェクト 「アジアの星の神話・伝説」プロジェクト




制作/世界天文年2009「ガリレオくんと仲間たち」制作ユニット+藤井龍二(まんが)

 

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