世界天文年2009マスコットキャラクター「ガリレオくんと仲間たち」が、みなさんを星空と天文学の世界へご案内します!

第5回 「ガニメデのおなかが満月に」の巻

2008年9月1日号

第5回

観測ガイド ―月を観察しよう

 夜空で規則正しく満ち欠けする月は、地球から見える天体の中で太陽の次に明るいのう。月を観測すると、毎日その形が変わって見えて、約29日半の周期で同じ形に戻るのがわかる。昔はこの周期を「月」といって、カレンダー(暦:こよみ)の単位としたのじゃ。月の満ち欠けを基準とした暦法は「太陰暦」と呼ばれ、多くの古代文明で使われておった。古代の天文学者は、月が太陽の光を反射して輝いていること、地球の周りを回っていることを知っておった。これは、月の満ち欠けを観測して、太陽に照らされる月の半球が地球から見た位置によって、見える形が違うことで説明されることからわかったのじゃ。
 新月は、太陽に照らされていない月の暗い半球が、地球に向いている時の状態じゃ。このとき、月は空の太陽のすぐ近くにあるので、夜には見えないのじゃ。新月から2、3日経つと、夕方の西の空に三日月が見えるようになる。だんだん満ちて、半月になった月を「上弦の月(じょうげんのつき)」と呼ぶ。そして、新月から約15日たつと満月になる。
 満月を過ぎると、今度は、だんだんと反対側から欠けていき、ふたたび半月「下弦の月(かげんのつき)」になり、やがて明け方に三日月とは反対側が照らされている円弧状になって、また新月を迎えるのじゃ。今年9月は1日が月齢1.7で、月初めから、月の満ち欠けを一巡りするのに適しておる。みんなも月の満ち欠けを観察してみよう。三日月や上弦の月、それに満月は、夕方や夜の早い時間に見やすいが、下弦の月は、真夜中にのぼる。早起きして、夜明け前に見ることができるかな。

月の出入りの時刻など、詳しくは、国立天文台暦(れき)計算室のページで調べよう。

 

中秋の名月

満月写真1:満月
撮影・提供:福島英雄(国立天文台)

 旧暦では、新月の日を各月の一日(ついたち)とし、15日目の月を「十五夜」と呼ぶ。これはほぼ満月になる。日本、中国、韓国などでは、特に旧暦の八月十五日の満月を愛でて、年中行事を行う習わしがある。日本では「中秋の名月」と呼んで、ススキ、サトイモ、果物やお団子などをお供えして月を眺めるのじゃ。
 今年は、9月14日が旧暦の八月十五日にあたる。つまり9月14日の月は、新月から15日目の月になるので、旧暦の中秋の名月なのじゃが、じつは満月ではない。月の満ち欠けの周期が約29日半と半端なので、十五夜の月が満月にならないこともあるのじゃ。今年の満月は、9月15日で1日遅れになる。満月前の少しやせた十五夜の月でお月見をするのも、なかなか風流かもしれんのう。

 一般的には、現在使われている「太陽暦」(明治6年に採用)に改暦される直前に使われていた「天保暦」といわれる暦法のことを「旧暦」と呼んでいる。詳しくは、国立天文台ホームページの「よくある質問」の「『旧暦』ってなに?」を読んでみよう。

 

天文解説 ―月のデータ

地球からの平均距離 約38万4千km
赤道半径 1738km(地球の約4分の1)
質量 地球の約80分の1
平均密度 3.34 g/cm3 (地球の約6割)
 

月の満ち欠け

 月が満ち欠けして見えるのは、まんがの図にあるように、太陽、月、地球の位置関係によります。三日月は、日没のすぐ後に西の空に見えます。この時輝いて見えるのは月の東側で、北を上にしたときの右半分にあたります。最初の半月「上弦の月(じょうげんのつき)」は、太陽から約6時間遅れて、正午頃にのぼり、真夜中に沈みます。満月は、日没時にのぼり、真夜中に南中して、明け方に沈みます。「下弦の月(かげんのつき)」は、真夜中にのぼり、正午頃に沈みます。下弦の月の輝いている部分は、上弦のときとは反対となる月の西側で、北を上にしたときの左半分にあたります。

月の満ち欠け
写真2:右から、月齢4、月齢5、月齢8、月齢9の月。月の東側から、少しずつ照らされる面積が増えていくのがわかります。満月(写真1)を過ぎると、逆に月の東側から欠けていきます。左端は、月齢21の月のようすです。
撮影・提供:田中一幸(2004年11月に撮影した月を合成したもの)

 

制作/世界天文年2009「ガリレオくんと仲間たち」制作ユニット+藤井龍二(まんが)

 

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9月の星空と月

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