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宙読みオリジナルフェア・第6夜
世界天文年をしめくくる「ふたご座流星群」を眺めよう!

 世界天文年も、いよいよラストスパートに突入しました。今年は、観測条件の良い流星群がたくさんありましたね。前回紹介した「しし座流星群」はご覧になりましたか。11月18日の明け方は、天気の悪かった地方も多かったようですが、3時頃から流れ星が増え始め、明け方にはかなりの流星を見ることができました。その時出現した火球の画像が以下のページにありますので、もし見逃した方は、ぜひご覧ください。

2009年のしし座流星群の情報

 さて今月も、世界天文年の最後の月にふさわしい、賑やかな流星群の一つ「ふたご座流星群」を紹介しましょう。ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並ぶ三大流星群の一つで、毎年安定して流れ星が見える流星群です。そして、実際に見ることのできる流星の数で競ったら、1年間で最も多いとも言われる流星群なのです。

 今年、ふたご座流星群が最も活発となる極大は、残念ながら12月14日の昼間と言われています。しかしこの流星群は、極大の前後にも流星が数多く見られるので、12月13日夜〜14日朝・14日夜〜15日朝の二晩にかけて、たくさんの流れ星を見るチャンスがあるのです。皆さんもぜひ観察にチャレンジしてくださいね。

 気になる流星の数ですが、ご紹介した二晩の深夜ならば、天の川まで見えるような暗い空で1時間に50個以上も見えるチャンスがありますよ。4等星くらいまで見える平均的な空ならば1時間に15〜20個、ちょっと空の明るい市街地でも1時間に5個くらい、ふたご座流星群の流れ星が見られそうです。

 ところで流星群と言うと「深夜から明け方が見やすい」という風に思われがちです。確かに、オリオン座流星群もしし座流星群も明け方が見やすい流星群でした。ふたご座流星群も、一晩の中で一番観察条件が良いのは深夜の2時頃となってしまいます。けれども、この群の場合は、夜の早い時間帯、例えば20時台や21時台から流星が流れ始めるのです。これならば夜更かしが苦手な方でも、安心ですね。見ることのできる流星の数は、深夜の時間帯の半分〜3分の1程度となってしまいますが、がんばって少し長めの時間かけて観察してみれば、きっと見ることができるでしょう。

 国立天文台では、皆さんにこのふたご座流星群をぜひ見てもらおうと「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーンを実施します。流星群の観察の仕方などについても詳しく書かれていますから、こちらのキャンペーンのページも参考にして、観察にのぞんでください。そして、みなさんの観察結果を報告してみませんか?

「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーン



ふたご座流星群についてわかる本

月・太陽・惑星・彗星・流れ星の見かたがわかる本 「月・太陽・惑星・彗星・流れ星の見かたがわかる本」
藤井旭の天体観測入門
藤井旭 著
一回目のフェアでも紹介したこの本では、「ふたご座流星群の出現」という項目でこの群のことを詳しく解説しています。ふたご座にある流星群の「放射点(ほうしゃてん)」(注:本の中では輻射点:ふくしゃてん、と記述)の位置が、何時に空のどの方向に見えるか、図解で示してくれます。もちろん、流れ星全般についても詳しく解説されています。例えば、流れ星が流れた後にすじのように残る「痕(こん)」の連続写真など見ていると、とても不思議に思えてくることでしょう。

冬の星座博物館 星座につよくなる本「冬の星座博物館 星座につよくなる本」
山田卓 著
冬に見られるさまざまな星座について、ギリシャ神話や日本の民話など、四方山話が盛りだくさんの一冊。もちろん「年のくれのおたのしみ ふたご座流星群をみる」という記事も掲載されています。「ふたご座流星群」と言うのだから「ふたご座という星座についても、ちょっと知っておきたいぞ!」という方におすすめです。

冬の星座博物館 星座につよくなる本「太陽系惑星の謎を解く」
渡部好恵 著,池内了 監修
最後に紹介するのは、一見、流れ星とは全く関係無さそうなタイトルのこの本。しかし「太陽系のこびと『小天体』」という項目で、流れ星についてもかなり詳しく紹介されているのです。「流れ星はどうして一瞬しか輝かないの?」とか、「隕石と流星は何が違うの?」など、私たちが「ちょっと聞いてみたいな」と思うことをやさしく解説してくれます。実は正体は「砂粒」くらいしかない小さな小さな流れ星ですが、そんな流れ星も太陽系の一員である、ということを実感できますよ。

宙読みスタッフ:佐藤幹哉(国立天文台天文情報センター)