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宙読みオリジナルフェア・第5夜
しし座流星群を見よう!

 流星のオリジナルフェアも今回で3回目となりました。前回の「オリオン座流星群が登場!」はいかがでしたか。この時紹介したオリオン座流星群は、巷でも大変なブームとなり、テレビやラジオにも多く登場しましたね。本棚を参考に観察した方も多かったことでしょう。
 国立天文台で「見えるかな?オリオン座流星群」という観察キャンペーンを実施することは前回お伝えしましたが、およそ1万5000件という大変多くの観察報告をいただきました。これは、これまでのキャンペーンの最多記録更新です。いただいた報告からは、キャンペーンを実施した10月19日の夜から22日の夜まで、流星が「それなりに」多く流れた様子がわかりました。4夜にも渡り活発な状況が続くことは珍しいのです。どのくらいの人が眺め、どのくらい流れたのか、気になる方は、ぜひこちらのページをご覧ください。

「見えるかな?オリオン座流星群」キャンペーンページ
「見えるかな?オリオン座流星群」キャンペーン報告ページ

 さて、11月は「しし座流星群」をご紹介します。しし座流星群と言うと、2001年に日本で見られた光景を覚えている人も多いと思います。この時には、1時間あたり数千個もの流星が見られ、「流星雨」をも越えて、まさに「流星嵐」といった状況になりました。
 残念ながら今年は、この2001年の状況とはほど遠いのですが、ここ数年の中では少々流星群が活発化するという研究結果があるのです。この予測によると、11月18日の朝6時〜7時頃に、流星群が極大を迎えます。

 しかし……時刻を見て気づいた方、そう、鋭いですね。残念ながらこの極大の時間帯は、日本では夜明け後になってしまい、たくさんの流星が流れているところを見ることができないのです。しかしながら、明け方、空が明るくなる直前、流星数が増えていくところは見えるかもしれません。東日本ならば、およそ5時頃まで観察することができます。朝4時から5時頃まで、明け方の空に注目してみてください。いくつかの流星を数えることができるかもしれませんよ。
 夜明けが遅くなる西日本では、条件が良くなります。例えば九州ならば、30分ほど遅くまで観察してみてください。極大の時間帯に近づくので、東日本よりも少々多めに流星を見ることができそうです。

 今回、見られるチャンスが1日で、しかも明け方の短時間に限られますので、国立天文台ではキャンペーンを行いません。しかし、最新の予測研究や、観察の仕方などについて情報ページを設けていますので、よろしければこちらも参考にしてください。

2009年のしし座流星群の情報



しし座流星群のお話がある本

おはなし天文学2
天文の歴史的エピソードを紹介してくれるこの本。「三三年ごとの大流星雨」では、これまでのしし座流星群の大出現の様子を知ることができます。「流れ星で、そんな光景まで見られたことがあったの?」と思うことでしょう。
星を見に行く STAR WATCHING
マンガという形で、色々な星を見る話が綴られている一冊。この中に収録された「星降る夜に」というのは、日本で見られた2001年のしし座流星群の物語です。実はこの物語、実際に流星嵐が見られる前に描かれたもの。しかし、とてもリアルに話が展開していて、今まさに流れ星を見ているように楽しく読み進められるでしょう。この頃の流星研究による予報なども盛り込まれてますし、2001年に実際に撮影された流星の写真も掲載されていますので、当時を思い出したい人にはとてもお勧め。「まだ流星雨や流星嵐を見たことがない」という人も、この本で感動の気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

宙読みスタッフ:佐藤幹哉(国立天文台天文情報センター)