世界天文年 その先へ。

日本の天文研究・教育・普及・アマチュア活動を結ぶ
「日本天文連絡協議会(仮称)」結成の呼びかけ

―世界天文年2009の成果を受け継ぎ日本社会に科学の理解を広げるために―

 かねてご協力いただきました世界天文年2009は、世界的にも国内でも非常な活況のうちに幕を閉じました。この間のご支援・ご協力に、深く感謝申し上げます。

 世界天文年2009を提案・主催した国際天文学連合(IAU)では、IAU加盟国をはるかに上回る参加が得られた世界天文年の発展を受け継ぎ、IYA2009 beyond として2010年にも活動を一部継続することを決定しました。その一環には、アマチュア天文家との協力の強化も含まれています。また世界天文年を通じて実証された科学への扉・教育のプラットフォームとしての天文学の大きな役割をふまえ、IAUの新たな試みとして、「発展途上国のための天文学」に10年計画で取り組むことになりました。

 日本国内では、オール・ジャパンの共同に支えられた世界天文年2009日本委員会が組織され、国立天文台に設置された事務局の献身的な活動と相まって、世界的に注目される多彩で意義深い活動が展開されました。皆既日食への関心をはじめ、ホームページアクセス数5000万、「めざせ1000万人!みんなで星を見よう!」企画の「星を見ました」報告のべ730万人、全国各地の公認イベントおよそ2900件という数字は、この1年、いかに多くの人々が天文学を楽しみ宇宙に思いを馳せたかを示しています。この活動を通じて実現した研究・教育・普及・アマチュア天文家の間の多様な協力は、かつてないものでした。

 昨年12月に神戸で開催された「世界天文年2009グランドフィナーレ」では、この成果を今後どのように活かし、持続的に「科学への扉」としての天文活動を広げてゆくかが議論され、「世界天文年2009 グランドフィナーレ宣言」が採択されました。宣言は、「この1 年がもたらした驚きと感動、連携とネットワークをさらに拡げ、2010 年以降も未来に向けた活動とその発展を目指すことを誓い、ここに宣言します」と結んでいます。

 今年3月に開催された世界天文年2009日本委員会は、活動を締めくくる総括会議において世界天文年2009がもたらした多くの実りと上記宣言の精神を確認し、今後、研究・教育・普及・アマチュア活動が一体となって天文と科学を推進してゆくため、天文関係者を網羅した新たな合同組織として、「日本天文連絡協議会(仮称)」の結成を呼びかけることになりました。世界天文年2009日本委員会に結集された各方面を代表する諸団体や研究機関をはじめとして、さらにアマチュア天文家などにも加わっていただき、新たな活動を広げてゆく原動力が生まれることを期待しています。

2010年4月16日

発起人代表

世界天文年2009日本委員会 委員長

海部宣男

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参照リンク

世界天文年2009グランドフィナーレ宣言

Astronomy for the Developing World IAUのウェブサイト(英語)

国際天文学連合10年戦略 (日本語解説) 印刷用PDF → pdf

補足資料

組織イメージ図(クリックで拡大)

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名称(案) 「日本天文連絡協議会(仮称)」として提案するが、関係者の相談で決定する。
構成 世界天文年2009日本委員会に参加した研究、普及・教育、その他の団体・組織。さらに、アマチュア・愛好家の連合の参加。
機能 各構成団体を結びつけるハブ(hub)的役割を果たす執行部を置き、活動と組織のハンドリングを行う。
会合 総会を年1回、執行部会を年に数回。
事務局 定常的な運用が可能な体制・継続性を重視した無理のない運用を考える。